2021年5月5日、日向坂46主演ドラマ「声春っ！」の第二話が放送されましたが、相変わらず色々と話題が尽きないドラマのようです。
今回の第二話で最も大きなサプライズは、アニメのオマージュでも小ネタでもなく、動画配信サービスHuluで放送が一部カットされていたことです。
これは、さすがに予定調和を嫌う秋元康氏の演出ではないでしょう。
ネット上でも配信を見た視聴者の方から次々とカットの理由を問うコメントがあがっていましたが、明確な理由は謎のままです。
カットされていたシーンは、丹生明里さんが声優を志す前に起きた過去が明らかになる部分で、いわば話の根幹とも言える重要なシーンでした。
なぜ、Huluの配信では重要なシーンがカットされていたのでしょうか。
この点に関して、たとえ制作やHulu側から明確な理由が語られることがなくても、過去TV関係者の話を聞き、取材してきた経験からある程度の見当をいくつか付けることができます。
その中で一番可能性が高いのは、完成映像の送信から動画配信に至る過程で起こったトラブルです。
要するに、編集まで終えて完成した映像が動画配信元に届けられた時に何らかの不具合が起きたため、TVで放送された映像と動画配信されたものが異なってしまったのです。
以下、詳しく解説していきます。
この記事は、日向坂46主演ドラマ「声春っ！」の視聴者の方はもちろん、将来芸能関係の仕事に携わりたい方にとっても有益です。
第一話の小ネタについては別記事で詳しく解説しています。
※この記事は独自の取材とルートで得られた情報に基づいて作成しています。
※多少のネタバレがありますご了承ください
なぜ動画配信でカットされた？日向坂46「声春っ！」第二話の違和感
権利関係の問題ではない
最初、重要なシーンがカットされていることに気が付いた人たちが、まず最初に考えたのは、そのシーンの出演者NGと権利関係が理由ではないかということでした。
しかし、その可能性は、すぐに全編ノーカットの配信に改められたことで打ち消されました。
2021年5月6日のお昼過ぎあたりに、Huluカスタマーサポートのツイートとドラマ「声春っ！」の広報を通してお詫びと全編ノーカット配信に改められた旨、コメントが出されました。
『声春っ！』第2話がHuluにて不体裁の状態で配信されてしまっておりました。楽しみにお待ちいただいておりました皆様へ、お詫び申し上げます。
現在は、全編ノーカットで配信しております。今後ともよろしくお願い申し上げます。 https://t.co/V6zmsgjf8x— 【声春っ！公式】きらめき声優学園広報部 (@ntv_koeharu) May 6, 2021
つまり、出演者や撮影場所などHuluが編集カットし直さなければ動画配信できないような問題映像があったわけではないということがわかります。
撮影場所については別記事で詳しく解説しています。
ドラマ制作側の指示ではない
TV放送された作品を放送直後に動画配信されることは多いのですが、ドラマ制作側から「この部分はカットしてほしい」という条件や規約付きで配信許可が下りることが稀にあります。
しかし、今回「声春っ！」第二話に関しては、話の根幹である重要なシーンであったことと、以下の広報によるツイートにより、その可能性も打ち消されました。
柱とモブくらい違うとは…🎴
皆さんは何のことだかわかったかな？👹#佐々木美玲🍞 #丹生明里🐸#声春っ #日向坂46 #声の足跡👣 pic.twitter.com/UevtwktOg8— 【声春っ！公式】きらめき声優学園広報部 (@ntv_koeharu) May 5, 2021
ここで言っている「柱とモブくらい・・・」の件は、カットされていた約2分間にまるまる含まれている佐々木美玲さんと丹生明里さん主演二人の絡みです。
動画配信でカットされていることがわかっていれば、広報がわざわざこのシーンを持ち出してきて、フォロワーに「何のことだかわかったかな？」などと問うことは考えにくいのです。
「声春っ！」第二話の一部が動画配信のみカットされた真相
第二話で感じる違和感
話の根幹だったシーンが抜け落ちてしまったため、話がつながっていないことに違和感を感じる人が続出したわけですが、実はこの他にも第二話においては違和感を感じる部分がありました。
率直に言うと、第二話にしてはキャラが育ち過ぎているのです。
例えば、
- 佐々木美玲演じる日ノ輪めいこの言葉遣い
- 渡邊美穂演じる尼崎あまねのトゲ など
第一話からおよそ一カ月経ったと言う設定とのことですが、そうはいってもまだ第二話です。
人前でうまく話せない設定だった主人公めいこの話し方は、第二話で随分とコンプレックスを持ったキャラは薄れてしまっています。
また、その対立する人物渡邊美穂さん演じるあまねも、第一話と比べてさほど意地悪さを感じさせません。
むしろ、「警察呼びましょうか」と丹生さんを気遣うシーンまであります(カットされていた部分)。
これらの違和感は何を物語っているのか。
つまりは、今回放送された第二話の一部はもっと先の話で使う予定だったのではないかということです。
カットは故意ではなかった？
制作側の映像に追加や差し替えがあった可能性
第二話のキャラが育ち過ぎている印象を受けるのは、まだ先の予定だった話を部分的に第二話として編集したからなのかもしれません。
ドラマや映画は収録された映像をそのまま放送で流すのではなく、それぞれ別のシーンを編集でつなぎ合わせる工程が必要になります。
また、完成した映像を動画配信会社に送った後で、「さらにこのカットが○○(番号)の間に追加、差し替えられました」となることも稀にあります。
独占配信や放送直後配信を売りにしている配信会社以外は稀かもしれませんが、期日までに緊急対応しなければならないことが山ほどあるのです。
その過程で何らかのトラブルが起きた可能性が高いのです。
例えば以下のような事態が考えられます。
- 制作側が追加した映像が期日までに届かなかった
- 追加・差し替え映像が届いていたが配信会社が見落とした
いずれにせよ可能性の話であり確証はありませんが、そう的が外れてもいないはずです。
まとめ
Huluの動画配信「声春っ！」第二話の一部は故意にカットされたものではない
- それは出演者NGおよび権利関係や制作側の指示ではないから
- 映像制作から動画配信元へ送られた過程でのトラブルである可能性が高い
- 一番考えられるのは急遽映像の追加・差し替えがあった可能性
- 第二話の各キャラにも違和感を感じるのはその証
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