今から約5、6年前、TV放送をきっかけに話題となったレンタル彼女は、一気に注目を浴び始めました。
興味はあるけど何となく怪しい気もするし、利用するむなしさも感じる。
大半の方の心境はこんな感じではないでしょうか。
この記事では、レンタル彼女とはどのようなシステムで、どこまで本当の彼女のように接していいのか、実際に体験してきたので、利用方法も含めてご説明します。
値段は高いがレンタル彼女をお借りしてディズニーでデートしました
レンタル彼女とは正式には恋人代行サービスと呼ばれ、派遣型接客サービス業の一種ととされています。
料金を払って彼女役となったキャストとデートをするというもので、そのコンセプトは「お客様が主役」となり悩みの解決をサポートするとあります。
利用者がレンタル彼女に求めるものは、女性との会話やデートの練習、悩み相談等多岐にわたります。
しかし、レンタル彼女に対する行為がどこまで可能であるか、そこが一番気になる所です。
実際にデートしてみて、キャストにも聞いてみた結果、手をつなぐといった、デートをする上での一般的なスキンシップは可能ですが、それ以上の性的サービスは一切禁止とのことです。
当然と言えば当然です。
レンタル彼女とデートするには
ホームページ上でキャストの写真やブログ等も公開されていますので、それを見て自分がデートしたい相手を選びます。
キャストには、経験値、満足度、リピート率によってランク分けされており、ランクが上位のキャストほど一時間あたりの金額が高くなります。
料金についてもう少し言及しておくと、キャストの移動費、食事代、施設利用費等、デートにかかる一切の費用はこちらもちとなります。
申し込み
メールアドレスで無料会員登録をした後、ランクは一番リーズナブルなフレッシュ(新人)のキャストを選んでデートの申し込みを行いました。
ホームページ上で全て完結できました。
申し込みの注意点なのですが、キャストは学生であったり、他に仕事をもっていたりして、普段の生活が当然あります。
各キャストがデート可能なスケジュールが公開されていますので、相手の都合も考慮して申し込まなければなりません。
これはこれでリアリティがあってよいのではないでしょうか。
メールが届く
2時間ほど経って、申し込んだキャストから直接メールが届きました。
明るい感じで、「デートとても楽しみで、早く会いたい」といった文面が並びます。
この時点では、本当に本人が書いたメールなのかどうか疑わしいので、妙に冷静になってしまいました。
デート予定日の2週間前に申し込んだので、当日まで5回ほどメールのやりとりがありました。
ただし、当日のデートに関係のない内容をしつこくメールするのはNGです。
デートの打ち合わせに関するものなら、特にメールの回数制限はないようで、返信するかどうかはキャスト本人に任されているようでした。
デート前日
前日になると、いつどこで待ち合わせて、服装はこんな感じですというような内容のメールが届きます。
私は花柄のワンピースです。どちらが見つけられるか競争ですよ。
キャストの交通費をはじめその他の出費を考えると、なるべく近場で済ませたいので、場所はディズニ―ランドで舞浜駅改札の待ち合わせとういことにしました。
もちろん入場パスポート代もこちらが払います。
いよいよデート当日
待ち合わせ
実は1時間ほど遅れていきました。
キャストと運営側に連絡し、当初の予定通りの金額を支払うなら問題ないのですが、キャスト本人が待ちくたびれて少しは機嫌が悪くなるかなと思って試してみました。
待ち合わせ場所ですぐにキャストを見つけて謝罪すると、嫌な顔ひとつせず逆にこちらを気遣ってくれました。
写真より可愛らしく見えたというのが正直なところで、どうやらホームページ上の紹介写真は可もなく不可もなくといったものを故意に使っているようです。
そうかもしれない(笑)
デート中の会話
歩き出すと、キャストの方から手をつないできてくれました。
そして、デート中時折ギュギュっと断続的に強く握ってくることがあり、その不自然さが新人らしく微笑ましくもありました。
おそらく運営から教わった一種のテクニック的なものをやっているんだなと思いました。
会話は慣れないながらも、一生懸命楽しんでもらおうとしているのが伝わりました。
キャストは彼女を演じてはいるのですが、会話に出てくる普段の生活やプライベートの話は決して嘘や創られたものではなかったので、本当に彼女とデートしているように思えました。
怖い目にあったりしない?
すぐ逃げろっていわれてる(笑)
夢とかあるの?
将来はTVの音声さんになりたい
支払いの問題
レンタル彼女が面白おかしく語られるひとつの原因ははまさにお金の支払い時にあります。
あるTV放送でレンタル彼女が取り上げられていました。
デートも終盤に近付き、男性が会話している途中で「時間なのでお金いいですか」とキャストが切り出した瞬間、一気に現実に引き戻された男性の姿が滑稽に映っていました。
当時、あまりに酷いと話題になったので運営側もそこは気を付け始めたのでしょう。
キャストからお金に関して言い出すことはありませんでしたので、私の方から、金額を確認してデート時間が終わる前に支払いは済ませました。
デートの後
パークを出てから、再び舞浜駅に戻り、デート終了しました。
デート時間は6時間、キャストの交通費とパーク入園料と食事代等すべて合わせて、およそ50000円の出費となりました。
デートが終わると多少さびしくはなりますが、キャストのおかげで高い満足感が得られました。
例えば、現実の彼女のように嫌な部分が見えだして倦怠期が始まる前の、付き合いはじめていいことばかりの頃の気分が味わえます。
デートして終わりではない
これは本当に驚いたのですが、後日キャストからメールが届き、デートの時にとった写真を送信してくれたり、ときどき近況報告のメールをくれたりと、つながりを保っていてくれるのです。
昨日はとっても楽しかったです。またいっぱいデートしようね。
もちろん、リピート率を上げるための営業でしょうが、メール内容も事務的な定型文ではなく、デート時に話していた実家のことや家族の話も話題にしてくれていて、間違いなく本人が時間をかけて考えて書いてくれているのが明確に伝わり、これは嬉しく思いました。
あくまでレンタル
このように十分楽しませてくれるレンタル彼女でしたが、あくまでレンタルなのです。
デートの場所やキャストが嫌がる行為など禁止事項もたくさんあります。
それでも利用する人が多いのは付き合い始めの純粋な気持ちを思い出させてもらえるからではないでしょうか。
ただ、このシステムは、本物の恋愛につなげていくための疑似恋愛であり、たとえキャストのことがどんなに気に入ったとしても決してのめり込むようなものでもありません。
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