2022年4月4日、日向坂46 OFFICIAL YouTube CHANNELにて7thシングル「僕なんか」のMVが公開されました。
坂道シリーズのシングルMVが公開されると、歌詞やロケ地などMVの細部に至るまで、様々な方が考察されるのですが、今回の「僕なんか」に限っては、比較的考察する人が少ないように感じられます。
その理由のひとつは、おそらく今回のMVがかなりわかりやすいからでしょう。
率直に言えば、復帰した小坂菜緒さんに対する「おかえりなさい」ソングです。
ラストのキャロットモンスターに対して、あらゆる考察が為された6thシングル「ってか」と比べてみても、かなり静かなものです。
しかし、どんなにわかりやすいMVであっても、何度も見返してみれば深いメッセージ性があることに気が付くはずです。
この記事では、7thシングル「僕なんか」MVに込められているメッセージについて明らかにしていきます。
ポイントは3:45あたりから、メンバーが一人ずつぬかれる寄りのカットにあります。
さらにその中でも、もっとも重大なメッセージは金村美玖さんに隠されています。
以下、詳しく解説いたします。
日向坂46「僕なんか」MVの謎 なぜ金村美玖だけ目線を外すのか?
まずは「僕なんか」のフォーメーションを頭に入れておいてください。
3列目:潮紗理菜 山口陽世 高瀬愛奈 影山優佳 渡邉美穂 高本彩花 宮田愛萌 森本茉莉 高橋未来虹
2列目:濱岸ひより 東村芽依 河田陽菜 加藤史帆 齊藤京子 丹生明里 松田好花 富田鈴花
1列目:上村ひなの 佐々木久美 小坂菜緒(センター) 佐々木美玲 金村美玖
寄りのカットに注目
MVの3:45あたりから始まる各メンバー寄りのカットに注目してください。
山口陽世さんから始まり、センター小坂菜緒さんで終わる顔よりのワンカットは、22人の選抜メンバー全員に与えられています。
以下は、MVの中でカメラにぬかれている順番です。
- 山口陽世⇒潮紗理菜
- ⇒東村芽依⇒濱岸ひより
- ⇒高本彩花⇒高瀬愛奈
- ⇒丹生明里⇒森本茉莉
- ⇒宮田愛萌
- ⇒齊藤京子⇒渡邉美穂⇒髙橋未来虹
- ⇒影山優佳⇒松田好花
- ⇒富田鈴花⇒金村美玖⇒佐々木久美⇒上村ひなの⇒河田陽菜
- ⇒上村ひなの⇒佐々木美玲⇒佐々木久美⇒加藤史帆
- ⇒金村美玖
3列目メンバーから始まって、2列目、1列目へと昇っていきますが、この順番自体はそれほど重要ではありません。
ここで重要なのは、重複しているメンバーがいることと、最後が金村さんだということです。
重複しているメンバーがいるのは何故か?
寄りのカットが2回あるメンバーは、金村美玖さん、佐々木久美さん、上村ひなのさんの3名です。
この3名が重複している理由は、決して1列目の特権というわけではなく明確な意味があります。
実は、各メンバーの寄りのワンカットはセンター小坂菜緒さんの目線なのです。
復帰した小坂さんが、メンバーの一人一人に対して「ただいま」と告げている様子を表現していると言えばわかりやすいかもしれません。
その中で2度、同じメンバーを訪れているということは、何らかの理由があって小坂さんが躊躇しているということ、あるいは逡巡する小坂さんの性格をうまく表しているとも言えます。
最後が金村美玖であることの意味
金村さんも寄りのカットが重複しているメンバーです。
そして、よく見てみると、22人のメンバーの寄りのカットの中で金村さんだけがカメラ目線になっていないことに気が付きます。
「そういう振りだから」というわけではありません。
他のメンバーはしっかりカメラ(小坂さんの目線)を見ているのに、金村さんだけが目線の外れているカットをそれも2回とも使ったりはしません。
ここには、明らかな制作側の意図があるのです。
金村美玖に対する小坂菜緒の想い
6thシングル「ってか」を思い出してみると、センターに抜擢された金村さんは、まず小坂さんに電話をして勇気づけられました。
そして「ってか」MVの中においても、金村さんが小坂さんを探している隠し要素がありました。(参考:日向坂46「ってか」MVの意味 なぜニンジンを見て皆笑ったのか?)
金村さんは誰よりも小坂さんを待ち望み、復帰を喜んでいるメンバーの一人なのです。
その気持ちを十分理解している小坂さんは金村さんに「何と言ったらよいのか」迷い、逡巡している様子が、あの金村さんの寄りのカットに込められているのです。
つまり、話しかけたいけど、なかなか行けない小坂さんの目線なので、金村さんはこちらを見ていない(もしくは気づいていない)というわけです。
率直に言えば、7thシングル「僕なんか」は6thシングル「ってか」のアンサーソングならぬ、アンサーMVとも言えるのかもしれません。
カット割りの順番
寄りのカットの順番にも少しだけ意味があります。
基本的に3列目、2列目、1列目と順番にカメラにぬかれていきますが、最後に金村さん、そのひとつ前は2列目にいる加藤史帆さんになっています。
5thシングル「君しか勝たん」のセンター、6thシングル「ってか」のセンターと続いて、今回の7thシングル「僕なんか」のセンター小坂さんの寄りへと繋がっているのです。
まとめ
- 7thシングル「僕なんか」は小坂菜緒の(おかえりなさいソング)である
- MV中の各メンバー顏寄りカットに隠されたメッセージがある
- ポイントは金村美玖だけがカメラ目線ではないこと
- 各メンバーの寄りのカットは小坂菜緒の目線であり、話しかけるのが苦手な小坂がなかなか「ただいま」と言えない点を表現している
- 「ってか」で特別な想いがある金村に対しては特に逡巡してしまい、小坂は「金村の姿をずっと目で追っているだけ」という演出なので金村はカメラ目線になっていない。
- 以上のことから7thシングル「僕なんか」は6thシングル「ってか」のアンサーMVになっているとも言える
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