ミーグリのペアレーンの仕組み　メンバーの組み合わせはどう決まる？

坂道シリーズのミーグリにペアレーンが登場してからというもの「ミーグリのお得感が増した」という声が多く聞かれます。

確かに、今までは当選したメンバー1人とトークできていたものが、単純に2人になったわけですから、参加者にとっては喜ばしいことです。

しかし、このペアレーンというシステムが作られた理由は単なるファンサービスの為ではありません。

また、「ペアレーンの組み合わせはどうやって決めているのだろう？」

そう考えたことはないでしょうか。

率直に言うと、ペアレーンの組み合わせにはメンバーの人気度、すなわちミーグリ参加チケットが完売する早さが大きく関係しています。

そして、メンバーの人気バランスを調整する役割を担うためにペアレーンはあるのです。

この記事では、ペアレーンについてまだよく知らないという方のために簡単に説明した後、ペアレーンの仕組みについて詳しく解説していきます。

 

ミーグリのペアレーンの仕組み　メンバーの組み合わせはどう決まる？

ペアレーンとは

通常、坂道シリーズのミーグリにおいては、抽選時に誰か1人の推しメンを選択して応募します。

しかし、そのミーグリがペアレーンを採用していた場合、選択した推しメンの他に誰かもう1人のメンバーともトークできるという嬉しい仕組みです。

ただし、自分が当選したメンバーと誰がペアになっているかは、事前に運営によって決められており、参加者が改めて選択することができません。

ペアレーンの注意点

2人同時ではない

ペアレーンをまだ経験していない方の多くが最も勘違いしているのは、1度に2人のメンバーと同時にトークすると思っていることです。

そうではなく、1人ずつ順番にトークを行うことになります。

つまり、ペアレーンとは呼びつつも、実のところは単純に2人のメンバーとミーグリできるだけとの認識で良いと思います。

時間内にそれぞれ受付を済ませなければならないので、結構タイトなスケジュールとなります。

◆ただし、運営のシステムトラブルなどで順番が来なかった場合は、振替対応がとられることがあります。

 

全国ミーグリのみである

ミーグリは、forTUNEmusicで参加権利付きCDを購入して参加するミーグリを個別ミーグリ、全国の一般CD販売店で初回仕様限定盤を購入して参加するミーグリを全国ミーグリと呼ぶことがあります。

今のところ、どの坂道シリーズもペアレーンを採用しているのは全国ミーグリだけです(2021年8月現在)。

元々、全国ミーグリは必ず支払いが発生するため、個別ミーグリと比べて特典の面で色々と優遇されています。

その中のひとつがペアレーンというわけです。

◆全国ミーグリ、個別ミーグリについては別記事で詳しく解説しています。

ペアレーンがお得な理由

「ペアレーンはお得だ」と言われるのは、ただ単に1人が2人になったからではありません。

実はトークできる時間が2倍になることがペアレーンの真のメリットなのです。

例えば、1人の推しメンに5枚(トーク時間約50秒)当選していたとすると、ペアであるもう一人のメンバーとのトーク時間も5枚分(トーク時間約50秒)与えられるのです。

 

ペアレーンの組み合わせはどうやって決まるのか

メンバーのうち、誰と誰をペアにするかは運営の裁量ですが、過去のペアレーンを鑑みると、明らかにメンバーの人気度(完売の早さ)が関係しています。

ただしそれは、単純に一番人気と最下位を組ませるという安易なものではなく、人気バランスが偏らないように慎重に組まれている様子が窺えます。

日向坂46の場合

以下は、5月26日(水)発売の5thシングル「君しか勝たん」CD購入者のスペシャル応募抽選企画、いわゆる全国ミーグリでのレーン詳細です。

過去のミーグリ完売状況から、かなりバランスを考慮してペアが組まれていることがわかります。

ここで特に注目すべきは、小坂菜緒さん、齊藤京子さん、加藤史帆さんの3名です。

この3名は人気グループ日向坂46の中でも特に人気が高いトップ3と呼んでいいメンバーであり、ミーグリにおいても即座に完売してしまいます。

この3名とペアを組むのは、まだこれからのメンバーである3期生であることが多く、その他だと過去の完売状況があまり芳しくなかったメンバーが組まれる傾向にあります。

 

乃木坂46の場合

乃木坂46のミーグリでは、 27th『ごめんねFingers crossed』全国ミーグリにおいて、以下のメンバーがペアではなく、通常通り単独でのトーク会となりました。

明らかに完売が早い人気メンバーばかりです。

ちなみにこのメンバーのほとんど(多くは一期生)は、最近は個別ミーグリにも参加しておらず、全国ミーグリの付加価値を高めています。

大園桃子/和田まあや　岩本蓮加/吉田綾乃クリスティー　鈴木絢音/向井葉月

樋口日奈/渡辺みり愛　伊藤純奈/阪口珠美　北野日奈子/佐藤楓　寺田蘭世/山崎怜奈

黒見明香/田村真佑　早川聖来/矢久保美緒　掛橋沙耶香/北川悠理　金川紗耶/松尾美佑

柴田柚菜/弓木奈於　佐藤璃果/林瑠奈　清宮レイ/筒井あやめ

参考：乃木坂46公式サイト

ペアにする必要がない圧倒的な人気メンバーを単独にしている点から見ても、乃木坂46のペアレーンも人気バランスが考慮されていることは明らかです。

 

ペアレーンが生まれた理由

率直に言うと、ペアレーンは各メンバーの人気の偏りをなくすために導入されました。

ミーグリの抽選においては、事実上、完売が早いメンバーと完売に時間がかかるメンバーがいます。

ミーグリは数量限定ですから、参加人数をある程度予測しているのですが、それでもミーグリ当日になると並ぶ人数にも差が出てきます。

人気メンバーは受付終了ぎりぎりまで待機人数が減らないのに対し、反対に時間前に早々に終了してしまうメンバーもいます。

こういった特定メンバーに対する人気の偏りが、ミーグリでは仕事量(負担)の格差につながることを運営は危惧しているのです。

これは業務の属人化と言って、一般企業でも問題視されている事案です。

特定のメンバーに仕事が集中するのを防ぎ、業務量を均一化させるためには、ダブルアサイメント(業務をペアで担当すること)すなわち、ペアレーンの導入が必須だったわけです。

まとめ

• ペアレーンは単なるファンサービスで始まったのではない
• メンバーの人気度と完売の早さからバランスよくペアが組まれている
• それは人気が高い特定のメンバーに業務が集中することを運営は危惧したから
• それすなわち業務の属人化であり、対策としてダブルアサイメント(ペアレーンの導入)が必要だった