ミーグリに1度でも参加したことがある方は、画面越しとはいえ、同じ時間と空間を共有した推しメンとの1対1の個別トークに感動を覚えたはずです。
ただ、そんな中でも「ミーグリは好きになれない」という方も正直います。
特に坂道シリーズのミーグリは、開催できなくなった握手会の振替で台頭してきた側面があるため、実物と対面できる握手会と比べると、どうしても見劣りしてしまうという方がいるのです。
◆振替によるミーグリについては別記事で詳しく解説しています。
この記事では、より多くの方にミーグリの魅力を伝えるために、そのメリットとデメリットについて率直に解説します。
- ミーグリをやってみようか迷っている方
- 運営やメンバーの気持ちを知りたい方
- 将来もミーグリが続くか心配している方
ミーグリのメリット・デメリットとは?握手会再開後もミーグリは続く
ミーグリのメリットは参加者だけが享受しているわけではありません。運営やメンバーにとっても色々なメリットがあるのです。
参加者のメリット
節約
参加者にとって最大のメリットは、握手会の時と比べるとかなりの節約になると言う点です。
交通費や宿泊費といった金銭面はもちろんですが、専ら自宅で参加するので会場に出向くまでの時間を気にする必要がありません。
無論、スマホやタブレットなど使用する端末や通信環境を整える必要はありますが、そういった初期費用がかかるのは1度だけです。
ただし、ミーグリは受付時間をうっかり失念してしまうと、チケット(参加権利)は戻りませんので、当選したミーグリの日時くらいは常に気にしておいてください。
◆受付時間をすぎてしまうとどうなるのかは別の記事で詳しく解説しています。
都合をつけやすい
ミーグリは端末の持ち運びが可能であれば、基本、場所を選びませんので、仕事の合間であったり、カラオケボックスなどでもミーグリに参加している方はいます。
また、天候など外部の要因に左右されにくいことも特徴です。
受付時間にさえ間に合えば、いつでもどこでも参加できるというメリットがあるのです。
たしかに参加する都合はつけやすいのですが、自宅以外だと安定した通信環境の確保が難しいことがネックです。
メンバーに向けたアピール・演出がしやすい
多くの方が、通信環境の安定している自宅でミーグリに参加していますが、これは、握手会では考えられないミーグリの特徴の一つです。
つまり、推しメンに自分の部屋を見られることになります。
これを嫌う参加者も中にはいるのかもしれませんが、多くの参加者はうちわやマフラータオル、あるいはメンバーの写真集などを見えるように飾って、自分の熱量をアピールしています。
◆ミーグリ当日の準備や部屋に必要なものなどについては別記事で詳しく解説しています。
参加者のデメリット
距離を感じる
ミーグリはあくまでビデオ通話ですので、握手会のように実物と対面して手に触れることはできません。
わかってはいても、どうにも物足りなさを感じてしまう方はおり、実際、ミーグリに振替可能となった握手会参加券を、いつか再開されることを信じて大事に持ち続けている方はいます。
人気メンバー当選のハードルが高い
ミーグリは個別・全国ともに抽選に当選しなければ参加権利を得られません。
当選すること自体は、応募枚数や回数を増やせばそう高い壁ではありませんが、例えば乃木坂46の人気メンバーや卒業間近のメンバーともなると、当選することはそう簡単ではなくなります。
かつての全国握手会ならば、初回仕様限定盤CDに封入されていた参加券さえ持っていけば、誰でも握手会に並ぶことができましたが、ミーグリは全てが抽選制となってしまいました。
◆握手会とミーグリの違いについては別記事で詳しく解説しています。
ルールが厳格
握手会では進行上のトラブルやメンバーに対する暴言など、様々な問題や事件が起こりました。
その都度、批判にさらされてきた運営でしたが、「同じ轍は踏むまい」とミーグリではかなりルールを厳格化し、禁止行為を行う者に対しても厳格に対応するようになりました。
◆ミーグリの禁止行為については別記事で詳しく解説しています。
その他、禁止行為とまではいかなくても、例えば受付時間を過ぎると参加権利を失い、一切の追加や保証もない点など、時間に対してもかなりシビアな対応となりました。
ただ、これらは善良な参加者にとってはむしろ、ありがたいことかもしれません。
寂寥感
そして、ミーグリは握手会と比べると、まるで「祭りのあと」のような寂寥感を感じる方もいます。
かつて大勢の参加者とともに長時間並んだ末、やっとお目当てのメンバーに会える喜びは握手会ならではの至福の時でした。
そして、剥がされた後も同じ時を過ごした大勢の参加者と、推しメンの姿を遠くに見ながらその余韻に浸ることもできました。
しかし、ミーグリはチケット1枚なら約10秒、個別トークが終わった途端、自分の部屋という現実に引き戻されてしまいます。
これには「何とも言えない寂しさがある」と嘆く方は意外と多いのです。
新たに設置された定点カメラやチャットルームが盛況な理由はここにあるのかもしれません。
◆定点カメラについては別記事で詳しく解説しています。
通信トラブルが多い
ミーグリでトークの真っ最中、画像が乱れたり、音声が聞こえなくなったりといった通信トラブルはよく起こります。
大抵は、参加者側の通信環境が悪いためですが、時には運営側のシステムトラブルが原因である場合もあります。
運営にはっきりした原因がある場合は、後日振替が行われますが、参加者側に原因がある場合は参加権利はもう戻りません。
従って、参加者はミーグリに臨む前に最適な通信環境を整えておくことが必須です。
◆ミーグリの最適な通信環境については別記事で詳しく解説しています。
坂道メンバーと運営側のメリット
経費削減
運営側にしてみれば、握手会のように大きな会場を用意しておく必要がなく、それに伴った警備や剥がしなどの人員を削減することができます。
ただ、前述したような通信システムに関してはまだ脆弱で、この点に関する費用がかさんでいる状態ではあるようです。
身の安全
握手会の時は、かつてAKB48のメンバーが暴力の被害に遭う痛ましい事件が発生してしまいましたが、ビデオ通話であるミーグリにおいては、とりあえず身の安全は確保されています。
メンバーにしてみれば、身の危険を感じつつもイベントをこなさなければならないことが一番のストレスです。
その点で言えば、仮に握手会がなくなってもミーグリは残り続けるでしょう。
主導権
ミーグリに限らず、表向きは全てファンがいてこそのイベントであるように見えがちですが、実際の主導権は常に運営にあります。
例えば時間、参加人数、当選者に至るまで、その気になれば運営が全て恣意的に決定することは可能です。
禁止行為に近い行動をとる参加者はすぐに強制終了という措置をとることもでき、言い換えれば、運営のルールに従順である参加者のみミーグリを楽しむことができるわけです。
坂道メンバーと運営側のデメリット
認知度が低い
かつてAKB48のコンセプトは「会いに行けるアイドル」でしたので、これを具現化した握手会が最も注目を集めたのです。
しかし、ミーグリには握手会の代替イベントというイメージが根強く、握手会ほどの認知度は未だありません。
本来、抽選の手間や費用を鑑みれば、大人気の坂道シリーズのミーグリで第10次や第11次、あるいはその先まで抽選回数を広げるのは決して望ましいことではなかったはずです。
今後、運営としては早々に全メンバーが完売するよう、ミーグリの認知度を高めていくことが課題となります。
体調不良者の続出
ミーグリでは、体調不良を訴えて途中欠席してしまうメンバーはかなり多くなっています。
体調が悪くなる主な原因としてメンバー自身が語ったところによると、ミーグリで見続けている端末モニターで酔ってしまうということです。
メンバー側の端末は、参加者が使用するスマホ画面と違って、並んでいる参加者の顔が次々と進んでいきます。
大きく変化することがない画面の流れを長時間見続けることで、気分が悪くなってしまうのです。
欠席は明らかに参加者側の落ち度ではありませんから、運営は振替を手配しなければなりません。
人気投票になりつつある
一部の熱狂的なファンの間では、自分たちの推しメンをできるだけ早く完売させようと、毎回の抽選に一人の推しメンを限界まで申し込む方がいます。
決してその行為自体が問題ではありませんが、そうなると、どうしても完売せずに残ってしまうメンバーが目立つようになります。
かつてAKB48の総選挙でショックを受けるメンバーや、そのケア方法についてさんざん批判を浴びた苦い経験を運営も知っているだけに、これは危惧すべき兆候と言えます。
◆ミーグリの完売の早さが選抜入りに直結しているという説があります。
最後に
ミーグリのメリット・デメリットを参加者、メンバーと運営に分けてそれぞれ解説してきました。
運営側に関して言えば、デメリットも確かに多いのですが、総合的に見るとやはりメリットの方が大きい感があります。
今後、コロナが終息に向かい、握手会が再開されるようになるかもしれませんが、例えそうなってもミーグリには大きなメリットがありますので存続する可能性が高いでしょう。
また、今回ご紹介したメンバーのデメリットは、言い換えればメンバーの大きな負担になっている部分でもあります。
そのことを踏まえて、今後のミーグリではメンバーを気遣ってあげることも大切です。
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