2021年5月8日、乃木坂46の冠番組「乃木坂工事中」が、YouTubeで無料配信することを決定したとの情報が飛び込んできました。
従来、地上波放送のテレビ番組を放送直後に見たい場合、それは見逃し配信などの有料の動画配信サービスを通してのみ可能でした。
それが今回「乃木坂工事中」ほどの人気番組が放送直後にYouTubeの無料配信をするということで、どのメディアでも大きく取り扱われているようです。
【ニュース更新】 『乃木坂工事中』のYouTube配信決定&5/13 記念特番生配信決定! https://t.co/nqhHBGsKRu pic.twitter.com/Q36csLDjqL
— 乃木坂46 (@nogizaka46) May 8, 2021
番組放送時間が日曜の深夜だということもあり、YouTube配信決定は多くのファンにとってありがたい話ではあります。
ただ、ここで少しだけ疑問を抱いた方もいるはずです。
なぜ乃木坂工事中だけなのか、櫻坂46のそこさくと日向坂46のひなあいはYouTubeで無料配信しないのか?
放送時間も連なっている坂道3冠番組なのだから、同じ対応をしてくれてもいいのではないかと感じるのは当然です。
しかし、今回は乃木坂工事中だけYouTube配信に至ったのには理由があるのです。
率直に言うと、それは視聴率および新たなファン層獲得のための深い戦略なのです。
以下、詳しく解説していきます。
この記事は、乃木坂ファンの方はもちろん、将来芸能関係の仕事に携わりたい方にとっても有益な情報です。
この度、乃木坂46のレギュラー番組『乃木坂工事中』が、乃木坂46の新YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」内にて配信されることが決定しました!初回は5月16日(日)24時〜放送の番組終了後より配信開始予定です。また、新YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」では、『乃木坂工事中』の配信以外にも、チャンネル限定のオリジナルコンテンツを配信していく予定です。さらに、今回のチャンネル開設を記念して、5月13日(木)21時〜特別番組の生配信が決定しました!乃木坂工事中のセット内から生配信を行う予定です。
同番組内で6月9日(水)に発売になるニューシングル「ごめんねFingers crossed」のミュージックビデオをフルサイズにて初公開予定です。
ぜひチャンネル登録をして、配信をお楽しみにしていてください!引用元:乃木坂46オフィシャルサイト
※この記事は独自の取材とルートで得られた情報に基づいて作成しています。
なぜ坂道3番組で乃木坂工事中だけYouTube無料配信するのか?
まず最初に、櫻坂46と日向坂46の冠番組の動画配信状況について見ておきます。
櫻坂46の「そこ曲がったら、櫻坂?」(以下そこさく)は4月5日から無料動画配信サービス「GYAO!]で、日向坂46の「日向坂で会いましょう」(以下ひなあい)は4月19日からdTVチャンネルで見逃し配信が始まっています。
そして、今度は「乃木坂工事中」が放送直後に、しかも無料でYouTube配信されることが決まったわけです。
まとめると、以下のようになります。
- 「そこさく」⇒GYAO!で月曜更新 無料配信
- 「ひなあい」⇒dTVチャンネルで月曜更新 有料配信
- 「乃木坂工事中」⇒YouTubeで放送直後 無料配信
この、それぞれの動画配信形態の違いには果たしてどのような意図と戦略があるのでしょうか。
坂道冠3番組の共通点
坂道冠3番組を視聴している支持層は圧倒的にM1層が多く、その後にM2(35~49歳男性)、M3(50代以上男性)からの支持が続きます。
M1層は20歳から34歳までの男性のことです。
このことから、3番組に共通する最大の特徴は、言うまでもなく女性層の支持が弱い点にあります。
3つの坂道冠番組の動画配信形態をそれぞれ異なったものにしている理由は、この女性層の支持を獲得するための戦略なのです。
例えば、
2月14日バレンタインデーのM1層の視聴率
- 『乃木中』2.6%
- 『そこさく』2.6%
- 『ひなあい』2.8%
このうち女性層の視聴率は、どの番組も0.5%や0.2%(ビデオリサーチ調べ)
「そこさく」がGYAO!で無料配信している理由
賛否分かれるところですが、「Business Journal」によれば、「グループの中で最も弱いと言われている櫻坂46」の放送枠を「乃木坂工事中」と「ひなあい」の間に挟むことによって、他の坂道番組とも「遜色ない人気」を保っていると述べられています。
だとするならば、「乃木坂工事中」がYouTube配信され、TVで視る層が減ってしまった場合、当然その後に放送される「そこさく」も視聴率は下がる可能性が高くなります。
そこで動画を無料配信すれば、グループの認知度を下げることなく時間帯にとらわれない新たなファン層を獲得することが期待できるわけです。
「ひなあい」がdTVチャンネルで有料配信している理由
他方、「ひなあい」は動画配信を有料で行っています。
これには、運営の強気が垣間見えます。
つまり、人気上昇中の日向坂46の冠番組なら無料にしなくても、視聴者数は減らないと踏んだのです。
実際、上述した「ビデオリサーチ調べ」の視聴率において、たとえ「乃木坂工事中」を見逃したとしても「ひなあい」の視聴率は減っていないことが分かります。
これは、「ひなあい」だけを視るためにチャンネルを合わせている層が存在していることを如実に示しているのです。
「乃木坂工事中」がYouTubeで無料配信する理由
ほとんどが男性ファンとはいえ、日曜の深夜時間帯にこれだけの視聴率をたたき出しているのだから、坂道グループの人気は十分過ぎるくらいだと言えます。
しかし、新たなファン層、つまりは女性のファン層を獲得していくためにはどうしても今まで通りの放送では不可能だと判断したのです。
放送直後にYouTube無料配信することによって、時間帯にとらわれない視聴者の獲得が見込めます。
また、どのみち、違法なアップロードなどで制作側が意図した放送でなくなってしまうくらいなら、公式に無料配信してしまおうという考えもあったかもしれません。
乃木坂工事中がたとえYouTube配信されても、他の坂道冠番組が大きな影響を受ける可能性は薄いことは上述した通りです。
「乃木坂工事中」YouTube配信の今後
「乃木坂工事中」の配信は「乃木坂配信中」という新チャンネルを開設して行うことがすでに決定しています。
公式チャンネルはすでにありますが、こちらは音楽コンテンツがメインです。
新チャンネル「乃木坂配信中」は「乃木坂工事中」の配信と別にオリジナルコンテンツを組み合わせたものになる予定とのことです。
収益化
すでにある公式チャンネルが広告を貼っていないことから、新チャンネル「乃木坂配信中」を収益化する考えがあるのか非常に気になるところです。
「ひなあい」のように有料の動画配信サービスにコンテンツ使用させる道はとらずに、わざわざYouTube無料配信を選んだ以上、今回の動画配信で直接利益を得る考えはあまりないように思えます。
それよりもやはり、新たなファン層の獲得と乃木坂メンバーによる他番組の宣伝に用いる意図が強いでしょう。
例えば、乃木坂スター誕生、乃木坂どこへ、ノギザカスキッツ等
全て無料で視ることができます↓
まとめ
- 乃木坂工事中のYouTube配信決定には深い戦略があった
- それは視聴率と女性ファン層の獲得
- 坂道冠3番組の動画配信形態がそれぞれ異なる理由もこのため
- 「ひなさく」は無料配信で「ひなあい」が有料配信なのは、「乃木坂工事中」がYouTube無料配信になっても大きな影響を受けないための措置
- 新チャンネルは収益化目的よりも、新たなファン層の獲得と広告宣伝という位置づけに徹する可能性大
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