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なぜ新海誠監督は天気の子TV初放送で特別エンディングを流すのか?

天気 芸能トレンド
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2021年1月3日21時から、「天気の子」が地上波で初放送されます。

 

新海誠監督の前作「君の名は」が大ヒットしたことで、注目されていた作品「天気の子」がTVで視られる日がやっときました。

地上波初放送ということで楽しみなのはもちろんですが、特筆すべきは、スタッフロールが流れた後のラスト部分に、約1分ほど新海誠監督監修の特別エンディングがあるということです。

しかも、これは本日一夜限りだということですので見逃せません。

 

しかし何故、いまさら特別エンディングを放送するのでしょうか。

新海作品のファンにとっては嬉しいことなのかもしれませんが、本編がノーカットで放送されるのに、わざわざ一夜限りで特別エンディングを加えるのは、劇場公開時には何か欠落していたメッセージがあったかのようで、視聴者としては少し戸惑ってしまいます。

ただ、新海監督ご自身が監修ということですので、なにか意図するものがあるのは確実です。

それは一体なんでしょうか。

 

思い出してみると、劇場公開当時から「天気の子」のラストに関してはかなりの賛否両論がありました。

そのラストを改変するものであれば、およそ1分では足りないでしょう。

従っておそらく、ラストシーンの意味するところはそのままに、監督が今どうしても言いたいことを付け加えたと解釈するのが妥当でしょう。

そして、その特別エンディングは劇場公開時から監督がずっと言いたかった「天気の子」のラストシーンの真相と捉えることもできるでしょう。

たとえ、賛否両論あったとしても、これが「天気の子」の紛れもないラストでありテーマなのだと。

 

そのような重大な特別エンディングにどのような意図があるのか、この記事はもう少し掘り下げてご説明していきたいと思います。

新海誠作品のファンの方はもちろん、本日放送の「天気の子」を楽しみにしている方にとって、有意義な情報となります。

※ただし、多少のネタバレを含みますので、気になる方はTV放送後にお読みください。

 

新海誠監督コメント

引用元:映画『天気の子』ツイッター

 

なぜ新海誠監督は天気の子TV初放送で特別エンディングを流すのか?

特別エンディングをわざわざ設けた理由は、実は前作「君の名は」が大きく関係しています。

そして、特に重要なのはいずれもラストシーンなのです。

天気の子のラストには賛否両論

これに関しては、新海監督ご自身がインタビューで明言されており、制作時はかなり悩んで、やっと決まったラストだということでした。

そのラストを端的に言うと、バットエンドであり、かつ主人公の「僕たちはきっと大丈夫」と言うセリフで幕を閉じます。

このラストに対して、面白かったと言うファンももちろんいましたが、「納得できない」「主人公を好きになれない」といった批判的な声が殺到したのです。

前作「君の名は」と比較される

大ヒットした前作と比べられるのは仕方がないことですが、「天気の子」に対する批判の声は「君の名は」と比べてストーリーの優劣がどうのという単純な話ではありません。

実際、「君の名は」もヒットしたとはいえ、やはり同様に批判的な声も上がっていたと言います。

例えば、

  • 災害を金儲けのエンターテイメントとして利用している
  • 何の代償もなしにハッピーエンドになる展開がつまらない

このような批判が真実にあたるかどうかは別として、次作の「天気の子」に大きな影響を与えたことは作品を見た人なら、誰の目にも明らかです。


 

 

森嶋帆高役 醍醐虎汰朗コメント

引用元:映画『天気の子』ツイッター

 

「君の名は」と「天気の子」の対比

2つの作品は明らかに対比している部分がいくつもあります。

例えば、

  • 主人公やヒロインの貧富の差
  • 華やかな東京と暗い東京
  • 優しい大人と怖い大人
  • ラストシーン

中でも言及しておかなくてはならないのは、やはりラストシーンです。

君の名は⇒起きた悲劇をなかったことにして過去を変える
天気の子⇒起きた悲劇を受け入れて未来に向かう

 

新海誠監督の意図

このような対比がなされた理由は、新海誠監督の心情が如実に現れた結果です。

「君の名は」のラストは確かにハッピーエンドと言っていいものでした。

しかし、批判の声があったように、世界を変えて、人々を救い、主人公とヒロインが結ばれるという結末に監督自身も何らかの違和感を覚えていたのかもしれません。

それは、ハッピーエンドが悪いと言うわけではなく、現実世界の今の状況に即してみて、何か受け入れがたいものがあると感じたのでしょう。

従って、天気の子ではそのような悲劇の世界をなくすのではなく、受け入れることとなったのです。

 

天野陽菜訳 森七菜コメント

引用元:映画『天気の子』ツイッター

 

「天気の子」に「君の名は」の瀧や三葉たちが登場する理由

「天気の子」の中で、「君の名は」の登場人物が多数出てくるということは結構有名な話です。

今夜の放送を視る人はどこに出てくるか探してみるのも楽しいかもしれません。

新海監督は、作品の中に他の作品の人物を登場させるということをよくやります。

例えば、「言の葉の庭」のゆきちゃん先生も「君の名は」に登場します。

 

 

しかし「天気の子」に関して言えば、これは監督のただの遊び心ではありません。

悲劇の世界をなくすのではなく受け入れる

このメッセージを伝えるためには、「天気の子」と「君の名は」がつながっていることを示しておく必要があったのです。

「天気の子」は「君の名は」のアンサー

2作品のつながりを保つことによって、どんな世界でも受け入れることを強調したかった新海監督は、登場人物の他にも共通点をいくつか残しています。

例えば、RADWIMPS(ラッドウィンプス)による曲もそのひとつです。


 

各登場シーン

  • 立花瀧(たちばなたき)は、天気ビジネスを利用した瀧の祖母の家で。
  • 宮水三葉(みやみずみつは)は、ルミネのショップ店員になっており、帆高が陽奈への誕生日プレゼントを買うシーン。
  • 宮水四葉(みやみずよつは)は、陽奈が人柱になって晴れた際に、学校から空を見るシーン。
  • テッシーとさやちんは、フリーマーケットを晴れにした際、観覧車から驚いて外を見ている男女です。

中でも四葉は特に見つけにくいようです。

ちなみに、「君の名は」の瀧と三葉は帆高と初めて会った2021年夏はまだ出会っていませんが、その後2024年春、二人が結婚したことを示唆する細かい描写があります。また、小説では明確に結婚した記述があります。

 

今夜の特別エンディングとは

ここまで説明してきたことをもう一度よく考えてみれば、新海誠監督が何を言いたいのかだいたい予想がつくのではないでしょうか。

悲劇の世界とは、すなわち今現実に起きている新型コロナ禍の世界にほかありません。

新海監督が「天気の子」を執筆し始めた時期は、ちょうど新型コロナウイルスの報道が始まった頃なのですが、監督本人が新型コロナ禍の世界を予言していたわけではないと言います。

そんな世界になるかはわからなくても、いつ何が起きてもおかしくない世界だという予感はしていたそうです。

 

特別エンディングは約1分間だということですが、間違いなく、新型コロナ禍の世界を受け入れて生き抜いていこうというメッセージのはずです。

 

新海誠監督の最新作はどうなる?

さて、最後に新海監督の作品が今後どうなるかについて少しお話します。

「天気の子」はその写実的な描写の美しさが際立つ作品でした。

3DCGの技術を用いたアニメということでみれば、最近ではジブリの最新作「アーヤと魔女」を思い浮かべます。

しかし、新海監督の場合、現実世界それも2年後の世界を想像して、たとえ終末の世界であっても受け入れられるアニメ作品を制作したいと考えています。

率直に言って、悲劇を受け入れた作品である「天気の子」は、悲劇をなくした「君の名は」よりも厳しく批評され、興行収入も及びませんでした。

それでも、新海監督は「書きたいと思える」作品を執筆する考えを明らかにしています。

それは、まるで「天気の子」作中で主人公が線路の上を走っているシーンのように、我が道を愚直に追い求める意思を表明しているのです。

 


おそらくは、今夜放送される一夜限りの特別エンディングを皮切りに、新海誠監督の新たな試みが始まっていくのかもしれません。


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