新型コロナに関する支援策のひとつとして、特別定額給付金10万円がもらえることとなり、多くの自治体で給付が始まりました。
郵送形式とオンライン申請の二種類の受け取り方があり、早く受け取ることができるオンライン申請の方の希望者が殺到しました。
マイナンバーカードを使って行うオンライン申請は、当初は郵送形式より簡便で迅速な給付が可能であると思われていましたが、思いのほかトラブルが多数報告されています。
多くは、利用者がマイナンバーカードのパスワードを忘れて、何度かためしている内にロックがかかってしまい、解除のために自治体の窓口に駆け込むというケースです。
自治体は対応に追われ、システムはダウンする始末。
こんなに面倒なことになるのなら、マイナンバーカードなんて役に立たない、作っておく意味などないと思う人がいたら、それは大きな間違いです。
なぜなら、今後マイナンバーカードの用途はますます広がっていくからです。
この記事は、マイナンバーカード申請が今後必要となる理由と、トラブルを起こさないための注意点を説明していきます。
まだ通知カードを持っていて、マイナンバーカードを申請していない人はしっかりと最後までお読みください。
通知カード廃止でマイナンバーカード申請 ポイントや保険証にもなる
マイナンバー通知カードは2020年5月末で廃止予定となっています。
代わりに「個人番号通知書」なるものが送られてくるようですが、これはマイナンバーを証明する書類とは認められません。
つまり、今後マイナンバーの提出をどこかで求められることがあっても、マイナンバーカードを持っていない人は、証明できないことになるのです。
簡単に言いますと、もう世の中がマイナンバーカードを作らざるを得ない状況になっているということです。
マイナンバーカードを作るには
申請するのは簡単です。
ネットで申請することが可能で、必要な物は通知カードとマイナンバーカードに表記される顔写真くらいです。
ただし、申請から2ヶ月前後かかってしまう上、できあがったら役所まで取りに行かないといけません。
マイナンバーカードが必要な理由
通知カードが廃止になるからということはすでに述べましたが、他にも考えられる理由があります。
- 免許証を持たない人などに顔写真付き身分証を普及させるため
- 住民票の写しなどの行政サービスをコンビニ等で受け取ることを可能にするため
- 特別定額給付金のような支援金の第二弾があった時に再び混乱しないため
- ハンコが廃止となりつつある流れから、公的な証明手段が強く求められているため
- 2021年3月から保険証として使える予定
- マイナポイントというポイント付与が開始される予定
マイナポイント利用の予約をしておきましょう
マイナポイントはマイナンバーカードを活用したポイント付与制度です。
利用するためには、
- マイナンバーカードを持っていること
- マイキーIDを設定していること
- 決済サービスを選択・マイナポイントの申し込みをすること
以上のことが必要となります。
マイナポイントは2020年7月申し込み開始、2020年9月利用開始の予定です。
申し込み開始の前に、マイキーIDはあらかじめ設定しておくことができます。
スマホとパソコンから設定できますが、パソコンの場合はカードリーダーが必要です。
スマホを使った登録手順は、
- マイナポイントアプリをインストール
- アプリを起動し、マイキーIDの発行をタップし、暗証番号4桁を入力
- マイナンバーカードをスマホで読み取る⇒マイキーIDが自動で生成されるので保存しておく
以上で設定完了です。
マイナポイントをもらうための準備ができました。
マイナンバーカードの注意点
マイナンバーカードを持つことのメリットは大きいものがありますが、逆に注意しなければならないこともあります。
- なくしてしまう、他人にナンバーを知られる
- パスワードを忘れてしまう
- マイナンバーカードだけ持っていれば、全ての便利な機能が使えると思ってしまう
マイナンバーカードのパスワード
暗証番号と言った方が聞きなれている方が多いかもしれません。
マイナンバーカードの暗証番号は厳密に言うと、4種類あります。
- 署名用電子証明書
- 利用者証明用電子証明書
- 住民基本台帳
- 券面事項入力補助用
マイナンバーカードだけでは使えない機能
特別定額給付金のオンライン申請をする過程で戸惑った方はかなりいたと思います。
暗証番号を忘れてしまった方は、上記のうち片方は覚えていてももうひとつが思い出せなかったのです。
そして、オンライン申請で混乱した原因はもうひとつあります。
マイナンバーカードによる申請は、カードを読み取る機器がないとできないのです。
- ICカードリーダライタ(カードリーダー)
- 対応スマホ
マイナンバカードが手元に合って、マイナンバーさえ入力できれば大丈夫だろうと、つい思ってしまいがちですが、上記2つのうちどちらかがなければ、特別定額給付金の受け取りの場合、郵送形式しかできないということになります。
※追記2020年12月現在、新型コロナ感染者の増加が止まりません。ワクチンに関する明るいニュースは各国で出てきているものの、歯止めがかかっていないのが現状です。さらに公的な給付金が検討される可能性もあります。今一度、マイナンバーカードの準備と給付金を受け取ることの意味を考えましょう→給付金10万円受け取った人は知っておくべき得すること損すること
最後に
今回の特別定額給付金のトラブルを踏まえるなら、マイナンバーカードの暗証番号は必ずどこかに控えておきましょう。
ここまで混乱が広がってしまった理由のひとつは、暗証番号を忘れてロックされてしまった方が驚くほど多かった点にあります。
誰もがスムーズに申請を終えることができていれば、もっと早く10万円が受け取れたかもしれません。
そして、マイナンバーカードでできることや注意することにも関心が薄すぎました。
公的サービスの拡充がかなり遅れたことで、皆の関心が集まりにくくなってしまったことにも原因があります。
今後もしかすると給付金第二弾があるかもしれません。
トラブルを少なくするためにもマイナンバーカードをもっとよく知りましょう。
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